■Published:2018-06-14
■Categories:カラーレンズ、濃度、可視光線透過率
眼鏡・サングラス問わず、レンズのカラー数値表記はしばしばお客様を混乱させることがあります。
それが濃度と可視光線透過率です。
濃度とは、レンズの染色の度合いを指します。
濃度の数値が高ければ高いほど、レンズが日光の光をカットする力が強くなります。
可視光線透過率とは、レンズが日光の光を通す量を指します。
可視光線透過率の数値が高ければ高いほど、レンズが日光の光をたくさん通します。
おわかりでしょうか。
つまり、濃度の数値=可視光線透過率の数値ではなく、濃度の数値と可視光線透過率の数値は逆になるのです。
事細かに実数を測ろうとすると小数点以下まで表記しなければならないのでここまで単純ではありません。
ですが、現在使用中のレンズの詳細や、新しく購入を考えているレンズの濃さや可視光線透過率をすぐに知りたい場合はこのイメージで大丈夫です。
カタログやウェブサイトに記載されている濃度か可視光線透過率の数値を参考にして下さい。
ひとつ例を見てみましょう。
こちらはオークリーのウェブサイトに表記されているプリズムルビーレンズの表記です。
light transmission 17%(可視光線透過率17%)と書いてあります。
この場合、このレンズは約17%の可視光線を通すので、濃度は約83%になります。
ちなみに眼鏡店で販売しているレンズは紫外線のカット率がどのレンズでも基本的にほぼ100%です。
現在は素材そのものに紫外線カットの素材を練り込んでおりますのでレンズの色に関係なくカットしてくれます。
表面のコーティングに傷が入っても紫外線を通すと言う事はありません。
(ただし、度無しの安物サングラスの場合は紫外線カットの効果が無い場合があります。ご注意ください)